旅館 心乃間間は約4ヶ月の休業を終え、本日から営業再開します。
予約の受付から本日まで12日間しかありませんでしたが、
多くのお客様にご予約をいただき、感謝いたします。
今日は地震のことについて、
大事なことだと思いますので少し書きます。
ニュースなどで報道されている通り、地震によって南阿蘇も大きな被害を受けましたが、
南阿蘇でも場所によって被害が大きい場所と少ない場所があります。
私達の宿は建物本体に大きな損傷がなく、修理すれば使える状態でした。
全壊で建て替えしなければいけない施設もある中で、
私達の被害は割りと軽い方でした。
それでも地震後しばらくは、
「大地震により被災した」という現実に途方に暮れるしかなく、
先が全く見えない状況が続きました。
電気や水などのライフラインがストップし、
避難所で生活した日々は忘れることができず、
昨日の事のように記憶に残っております。
4月14日以降、全国テレビで毎日のように地震の事が報道されていたはずです。
最近はほとんど報道されていないと聞きますが、
熊本県のテレビでは、今でも毎日地震に関する情報が伝えられております。
地震により家と仕事を無くし、避難生活をされている方も多く、
その情報をまだ必要としているのです。
観光地も大きな被害を受けております。
今までと同じ感覚で阿蘇観光はできないかもしれません。
解体もできず壊れたままの建物や、
通行止めや立入禁止の場所も多くあります。
ふっこう割で熊本全体が賑わっているという話も聞きますが、
実際は夏のトップシーズンで混雑しているはずの場所が閑散としていたり、
熊本全体でまだまだ影響は大きいようです。
余震はほとんど無くなりましたが、
熊本の復興はまだまだこれからなのです。
「じゃあ観光できないのか?」というと、
もちろんそうではありません。
被災地に足を運び、寄り添ってくれる人がいなければ復興は成し得ません。
営業再開されている飲食店や観光施設もたくさんありますので、
多くの人に遊びに来ていただきたいのです。
土砂崩れで山肌があらわになった場所では、
早くも緑が芽生えつつあります。
震災によって壊されても、元の姿に再生できる力があります。
阿蘇とそこに住む人達の力強さ。
スマートフォンの画面でポケモンをゲットする前に、
その自然の姿を現地で直に見て欲しいのです。
地震後に知人から頂いた言葉があります。
「希望と勇気の”大転換”は、”これまで通り”の諦めや怠慢ではなく、
痛みや絶望の”大崩壊”を経験してからこそ生まれる」
私たちには明るい未来が見えてます。
地震から営業再開までに、全国からの多大なるご支援、
関係各位によるご尽力を賜りました事を、改めて深く感謝申し上げます。
まだまだ完全な状態ではありませんが、
お客様の笑顔と癒しのために、私たちは努力してまいります。
今後とも心乃間間を何卒宜しくお願い申し上げます。
旅館 心乃間間 館主 藤江甚午
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