オープン当初からそうなのですが、ご朝食時間が8:30開始のお客様が多く、
それはNHKの朝ドラのせいだと気づいたのはごく最近のことです。
ワタクシも久しぶりに朝ドラを観ています。
高校生の頃、朝ドラにとても可愛い子が出ていると学校で話題になり、
その可愛い子(菅野美穂)目当てで毎朝観ていた「走らんか!」以来です。
今回の「マッサン」はウイスキーの話と聞いていたので、ウイスキー好きとしては観ておかねばなるまいと、
毎日録画して観ています。
「日本初の国産ウイスキーを造る」という夢を持つ、ニッカウヰスキーの創業者 竹鶴政孝の人生を元にした話です。
昨年末の話で、主人公のマッサンはついに日本初の国産ウイスキーを造ることに成功しました。
そして販売を開始したものの、「煙たい」「不味い」と言われ、全く売れません。
日本人の舌にはまだウイスキーのスモーキーフレーバーが合わなかったのです。
マッサンは、勤めている鴨居商店の社長にこのようなことを言われます。
「日本人にこのスモーキーフレーバーはまだ早すぎた。まずは日本人の舌に合ったものを造ってくれんか?」
どんなにお願いされても、マッサンには強い信念があり、
「このスモーキーフレーバーこそが本物のスコッチウイスキーだ!」
「この味が分からん人には飲んでもらわなくてもいい!」
と言い返します。
もちろん会社の社長である鴨居の大将は激怒です。
技術者と経営者の意見の違い、昔からどの会社でもよくある話ですね。
マッサンのような信念だけでは商売は成り立たず、会社は潰れてしまいます。
時代に合ったものを造るという社長の判断が正しいでしょう。
しかし、マッサンの強い信念にはとても共感できます。
先週末の放送で、マッサンは自分が美味しいと信じるウイスキーを造るために独立を決意し、鴨居商店を退職します。
突然退職を告げられた鴨居の大将は、マッサンの想いに理解を示しながらも、
経営者になるということはどういうことなのか、その覚悟があるのかを厳しく問いただします。
そしてマッサンの覚悟を見極めたあとは、退職金として10万円の小切手を即座に切り、マッサンの独立を祝福して送り出す。
鴨居の大将のその男前っぷりはとてもかっこ良かった。。
今週からの北海道篇が楽しみですね。
・・・最近の「マッサン」を観て思ったこと。
「珍しいことや新しいこと、他所と違うことをすると、
支持されたり注目されたりする反面、批判もある」
心乃間間は「喫煙所が一切無い完全禁煙の宿」を謳っています。
海外ではよく聞きますが、日本では全国的にもまだ珍しいと思います。
普通だと一箇所は喫煙所を設けているのですが、当館にはそれがありません。
この文言を見た時点で、タバコを吸われる方は当館に泊まろうと思わないでしょう。
「それはやりすぎだ」
「非常識だ」
と、やり方を批判されることもあります。
しかし、この環境を気に入って来ていただいている常連様も多く、
病気の方や妊娠中の方が「禁煙」でネット検索して予約をされることも多いのです。
心乃間間は「完全禁煙」というコンセプトを掲げた時点で、全員に好かれる宿にはなれない。
それはとても勇気がいることですが、覚悟の上です。
共感していただけるお客様にお泊りいただき、幸せになって帰っていただけたら、ワタクシ達も幸せです。
Happiness is not a station you arrive at,
but a manner of traveling.
「幸福は終着駅ではなく、旅をする方法である。」 Margaret B. Runbeck(作家)
旅館 心乃間間 館主 藤江甚午
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