「和室に床の間は必要か?」
心乃間間を建てる前、設計士との打ち合わせにて、このような話が出ました。
・・・和室といえば、当然のように床の間があるという認識でしたが、
最近は住宅でも和室に床の間を設けないケースが多いといいます。
旅館でも床の間が無い和室が増えてきてます。
ある統計では、和室に床の間を必要とする人の割合は2割にも満たなかったといいます。
確かに、床の間を無くしてその一畳分のスペースにソファーなりを設置したほうが、
お客様が寛げるスペースが増えるので効率的です。
しかし床の間が無い和室というものは、どうも落ち着かず違和感を感じてしまいます。
床の間を設けない場合、それはもはや「和室」という名前で呼んではいけないような気がします。
「和室に床の間は必要か?」
その答えは、ワタクシたちも設計士も同じでした。
一見無駄に見えるこのような空間にこそ、日本古来の美意識が存在し、
季節ごとに飾り付けをしてお客様をお迎えする「しつらいの場」として、
旅館の和室にはなくてはならない存在だと考えます。
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旅館 心乃間間 館主 藤江甚午
館主 : 旅館 心乃間間
熊本駅前にて大正13年から続く「藤江旅館」の5代目。
2008年には九州新幹線開通に伴う道路拡張工事の影響で、熊本駅前での営業を一時休業。
約5年かけて、阿蘇山を一望できる新天地<南阿蘇久木野>にて温泉旅館「心乃間間~konomama~」をオープン。
趣味は旅行、グルメ、アニメ、漫画、バイク(2008FXDL)でソロツー。
好きな食べ物はラーメン、鶏刺し、ホルモン系。
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